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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ ラッシュ・ライフ/ジョン・コルトレーン
Lush Life/John Coltrane
(Prestige VICJ-41077)
1.Like Someone In Love(5:00)  2.I Love You(5:32)  3.Trane's Slow Blues(6:04)  4.Lush Life(13:56)  5.I Hear A Rhapsody(5:59) 

テナーサックス奏者ジョン・コルトレーンのリーダー作。57年と58年にまたがって収録されており、 メンバー構成も3パターンある。「ライク・サム・ワン・イン・ラヴ」から「トレーンズ・スロー・ブル ース」までが、アール・メイ(b)、アート・テイラー(ds)。「ラッシュ・ライフ」がドナルド・バード(tp)、 レッド・ガーランド(p)、ポール・チェンバース(b)、ルイ・ヘイス(ds)。「アイ・ヒア・ア・ラプソディ」が レッド・ガーランド(p)、ポール・チェンバース(b)、アル・ヒース(ds)。
「ライク・サム・ワン・イン・ラヴ」おとなしいバラード曲で、コルトレーンのソロ演奏が主軸だ。アール・ メイもアート・テイラーも小さな音でリズムを取るのみで、ソロパートはない。吹き終わりまで一音一音丁 寧にじっくりと息を吹き込んでいる。
「アイ・ラヴ・ユー」は、馬の駆けるような軽快なテンポの曲で、コルトレーンの指も忙しい。メンバー3人の 音量も均等だ。ベースの弦の揺れも感じられるし、大きく振りかぶりバシバシと叩かれるスネアドラムも 面白い。で、何でこんな叩きかたしてるんだ?
「トレーンズ・スロー・ブルース」は自作曲。スローと銘打っているほどスローではない。BPM120程度。ラスト 付近でドラムソロとベースソロが登場する。主役コルトレーンありきの構成。以上、3曲で第一部終了。サックスの 音色がクリアに録音されていて、コルトレーンの存在感と技量が味わえる。
表題曲の「ラッシュ・ライフ」から一変し、優雅な曲になる。レッド・ガーランドの優美なピアノ演奏。デロレロ リン。ポール・チェンバースもベースを弓で弾いている。コルトレーンの強弱や長短も配慮が行き届いている。各人が 丁寧に演奏していて、それが曲全体のクオリティを上げている。クラシック音楽のようなガーランドのタッチに うっとりしてしまう。終盤でドナルド・バードのトランペットソロ乱入。トランペットは必要なかったんじゃない?
「アイ・ヒア・ア・ラプソディ」は1940年に作られた曲で、全パートの忙しさにビッグバンドジャズの古めかしさを感じ取れる。
ごった煮の詰め合わせみたいで一貫性のないアルバムだが、むしろそのことでコルトレーンの演奏の充実ぶりを 確認できる。裏名盤の一つとして挙げてもいいのではないだろうか。




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