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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ 宇宙の花/旧橋壮
FLOWER OF COSMIC/FURUHASHI TSUYOSHI JAZZ QUARTET
(GLEEN LIGHTS GLCD701)
1.宇宙の花 -ORGAN MIX-(4:07)  2.Hore Of Living(5:38)  3.Homargi II(7:42)  4.Furuhashi's Jazz Walts(7:35)  5.樹木のなかで眠るあいだに(6:29)  6.天使ノ星?赤々と燃えてゆく?(6:58)  7.Sold-Vexilla Regis(2:24)  8.宇宙の花 -PIANO MIX-(3:54) 

サックス奏者の旧橋壮のリーダー作。全曲をリーダーである旧橋が手がけている。
メンバーは旧橋壮(ts,fl)、久保田直樹(p,org)、海道雄高(b)、ツノ犬(dr,per)、ウインチェスター・ニー・テテ(per)、リア(vo)、関戸礼美(per)。

1曲目はタイトル曲「宇宙の花 -ORGAN MIX-」。ゆっくりとしたテンポで、サックスの音色はスピリチュアルモードのコルトレーンによく似ている。モコモコとしたドラム(特にシンバル)とオルガンとのバランス感覚が面白い。
2曲目「HOPE OF LIVING」はうってかわって明るい曲調。青空を白い雲がプカプカと動いていく姿を想像した。ピアノの伴奏が朗々としていて気持ちが良い。ベースは安定した低音をグングンと出していて、胸に迫るグルーヴを出している。このベーシスト、ただ者じゃない。
3曲目「HOMARGE II」は不思議なリズムを持っている曲。4拍子だけれども「ズタータズタータ」というリズムで続く。このリズムをはっきりと感じさせてくれるのがここでもベース。ベースとドラムのブレのない安定感が素晴らしく、その上を旧橋のサックスが馬に乗って駆けているかのよう。ピアノソロからは突然サンバのリズムになった。これは予想していなかった。続くベースソロでは今までの疾走感をぴたりと止め、ベーシストの独壇場になる。
4曲目「FURUHASHI'S JAZZ WALTZ」。イントロのピアノが和の音階?と思っていたら、続いて登場する旧橋はフルートを使用している。こういう時フルートは尺八として聞こえる。秋吉敏子&ルー・タバキンのよく使う方法だ。中盤からのピアノとベースの絡みがとても複雑。私が聴くときにはなるべく各楽器を分解して頭に入れるようにしているのだが、絶妙な塩梅で絡んでいるので別物ととらえにくい。
5曲目「樹木の中で眠る間に」はジャングルのようなパーカッションの音と、野生動物のようなサックスの咆哮との掛け合い。色々なシーンを想像させてくれる曲だが、自分には獲物を狙うハンターと、木々の間を抜ける野生動物のイメージが浮かんだ。
6曲目「天使ノ星〜赤々と燃えていく〜」は前曲に対するアンサーソングのような形。ジャングルに夜が訪れた。3拍子のバラードで、坂本龍一がよく使うピアノのメロディーとボウイングするコントラバス、緊張感をあたえるパーカッション、神秘性に満ちたヴォーカルとが重なり合う。バランスをちょっとでも外すと失敗作になりかねない。それを繊細なバランスで慎重に編み上げている。
7曲目「SOLO -VEXILLA REGIS」はサックスのソロ。ここまでの流れを総括するような感じ。
8曲目「宇宙の花 -PIANO MIX-」では1曲目のようなスピリチュアル性は薄く、ざっくりとした造りになっている。ジャングルを駆け抜けた後に冷静さを取り戻していくかのごとく。

旧橋氏の作品を聴くのは初めてだったが、細部まで計算されて細かく作り込まれている印象を受けた。マッチ棒で五重の塔を作ったように。曲の途中でも曲調を次々と変化させる作戦には恐れ入りました。




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