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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ ベスト・コースト・ジャズ/クリフォード・ブラウン・オールスターズ
Best Coast Jazz/CLIFFORD BROWN All Stars
(EmArcy PHCE-4172)
1.Coronado(19:58) 2.You Go To My Head(17:24) 3.Coronado (Rehearsal)(5:43)

メンバーはクリフォード・ブラウン(tp)、ハーブ・ゲラー(as)、ジョー・マイニ(as)、ウォルター・ベントン(ts)、ケニー・ドリュー(p)、カーティス・カウンス(b)、マックス・ローチ(ds)。1954年8月11日にL.A.で録音。
「ラッパ隊のリレー」最初はただのソロだと思っていた。それはこれから始まるストーリーの序章に過ぎなかった。
オリジナルLPでA面となっていた「コロナード」という曲。
マックス・ローチの叩きつけるドラムからビッグバンドのようなホーンの一斉放射が始まる。ジョー・マイニのソロへと進行し、それを全軍護衛する形でホーンセクションが再登場する。次に主役のクリフォード・ブラウンが単独で現る。カッターで空を切り裂くような音だ。格段の存在感がある。続いてハーブ・ゲラー、ウォルター・ベントンへとソロのバトンが受け渡される。
ケニー・ドリューのピアノソロが始まり、落ち着いた雰囲気を見せる。控えめに感じる音量だ。ここからピアノトリオの状態になり、ドカドカと雑目に聞こえるローチのドラム、メロディラインがわからないほどの低音でずんずんと鳴るカーティス・カウンスのベースによって荒削りな面白さを味わえる。
この後、ベースソロ、ドラムソロも用意されている。反発力の少ない、ベタベタとした音はマックス・ローチならでは。
圧巻のクライマックスへ。ここではホーンの4人で交代しながらリレー形式での演奏に入る。なんと2小節ごとの交代。びっくりした。でもびっくりするには早すぎた。1小節ごとに…2拍ごとに…1拍ごとに…。うわー。最後はハーモニーとなって完結した。

B面に収録されていたというバラード「ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド」。冒頭は2分40秒に及ぶケニードリューの流麗なピアノ演奏から始まる。ここだけ聴けばクラシック。
ベースとドラムを交えたピアノトリオをバックに、うっとりするようなトランペットのカルテット、テナーサックスのカルテットへと変身を続ける。各楽器の距離が近く、あうんの呼吸でタイミングをとっている。さらにアルトサックスのカルテットに変化。「コロナード」とは違い、ホーンの音が重なることがない。これはこれでいいものだ。
中盤からはクリフォード・ブラウンの世界。実に美しい。クリフォード・ブラウンによるクリフォード・ブラウンのための世界。その世界は夕焼け色に染まっている。

CDではおまけとして「コロナード」のリハーサルが収録されている。ここまで出番のなかったマックス・ローチがのっけから暴れ回り、各パートが音色を確かめるように楽器を鳴らす。肩の力が抜けたような感じ。

それぞれ20分近くあるのだけれども、実際はあっという間に感じられた。チームワークで勝ち取った勝利。




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