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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ ソニー・クラーク・トリオ/ソニー・クラーク・トリオ
SONNY CLARK TRIO/SONNY CLARK TRIO
(輸入盤 BlueNote BST81579)
1.Be-Bop(9:54) 2.I Didn't Know What Time It Was(4:22) 3.Two Bass Hit(3:45) 4.Tadd's Delight(6:02) 5.Softly As In A Morning Sunrise(6:33) 6.I'll Remember April(4:55) 7.I Didn't Know What Time It Was [alternate take](4:20) 8.Two Bass Hit [alternate take](4:01) 9.Tadd's Delight [alternate take](5:01)

ピアニストであるソニー・クラークをリーダーとするピアノトリオ作品で、1957年の録音。2001年にルディ・ヴァン・ゲルダー(R.V.G)によってリマスタリングされているものの、ブルーノートらしいゴツゴツした感じが残っているのがうれしい。メンバーは、ソニー・クラーク(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。
ソニー・クラークと言えば、「クール・ストラッティン」というアルバムのほうが有名かもしれない。私としても「クール・ストラッティン」のイメージが強く、さらにそのアルバムではピアノは目立っていない。ソニー・クラークのピアノに改めて対峙することとなる。
まず、ディジー・ガレスピー作の「ビバップ」から始まる。出だしからはベースとドラムに目立ったところはなく、ソニー・クラークのタッチも機械的だ。弓を使ったベースソロからにわかに熱を帯び始め、ドラムソロへとつながっていく。機械的だったものに秘められた緊張感が表面に表れ始め、鬼気迫るエンディングをむかえる。
「時さえ忘れて」では、前曲の緊張感を残しながら進行。ピアノ、ベース、ドラムもやや力が入っている。ピリピリしたムードがただよい、リラックスや楽しさとは無縁の世界だ。しかし、緊張感が胸をついて離れない。
「トゥー・ベース・ヒット」に至っても、依然として力が入ったまま。クールに行くソニー・クラークに対し、ドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズはスティックで重いパンチをガシガシと繰り出す。トリオでもソロでもその姿勢に変わりはない。
「タッズ・デライト」でついにベースのポール・チェンバースが主役に躍り出る。ここまでの曲とはハッキリと違いがわかるほど、ベースライン主導型の曲進行になっている。ソニー・クラークのピアノは、ベースに寄り添うように演奏されている。やや穏やかになったか。
「朝日のようにさわやかに」はいたってクール。2拍子のスインギーな曲ながら、感情を押さえ込んでいる。ベースとドラムには虎視眈々と獲物を狙うような姿勢を感じる。
「四月の思い出」は、ピアノのみの演奏。ここだけ聴くとクラシックのよう。
明るさというものをひとつも感じさせない一枚だったが、反面、内に秘めた強さをひしひしと味わうことができた。テクニックでも感情でもない演奏に思えたが、聴き終わってからもあとをひくインパクトを受けた。




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