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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ ミッドナイト・ブルー/ケニー・バレル
MIDNIGHT BLUE/KENNY BURRELL
(輸入盤 BlueNote 7243-4-95335-2-3)
1.Chitlins Con Carne(5:30) 2.Mule(6:57) 3.Soul Lament(2:43) 4.Midnight Blue(4:02) 5.Wavy Gravy(5:47) 6.Gee Baby, Ain't I Good To You(4:25) 7.Saturday Night Blues(6:16) 8.Kenny's Sound(4:43) 9.K Twist(3:35)

エレクトリックギターのケニー・バレルによるリーダー作。1963年1月の録音で、ブルージーでクールなジャズサウンドを味わえる。メンバーは、ケニー・バレル(g)、スタンリー・タレンタイン(ts)、メジャー・ホリーJr.(b)、ビル・イングリッシュ(ds)、レイ・バレット(cga)。

「チトリンス・コン・カーン」
出だしはベースとコンガ。そこからテナーが上に乗り、タイミングよくケニー・バレルのエレクトリックギターが「ジャジャン」と鳴る。ジャズというよりもブルースと呼ぶにふさわしいギターソロが展開される。ギターのテクニックとしてはこれと言ってめぼしいものはないが、安定感のある音を出す。それよりもテナーソロが格好良く、高音をキュイーンと絞り出す。都会的で洗練されたテナーの音色を持っている。コンガのレイ・バレットも名演。

「ミュール」
深い音を出すベースと、ケニーによるギターとの1対1の丁々発止。最初はぶつかり合っているが、気がつかないうちにベースとギターの音が融合している。テナーが加わると必然的に伴奏に回るのだが、レベルが高いまま演奏が続く。ベースにギター、そしてテナーの3つの音がググッと溶け合ったとき、グイッと心を持って行かれた。

「ソウル・ラメント」
悲しくて寂しい。ここではギターの音がメインで、他の楽器はベースが時折顔を出す程度である。ケニー・バレルは前に出るときと後ろに引っ込むときの演奏を使い分けている。前に出るときはシングル・ラインでタララ〜ンと鳴らすが、後ろに回るとコードをジャジャッと弱めに弾いている。

「ミッドナイト・ブルー」
表題曲では、ギター、ベース、ドラムによるバンド形式。ジャズじゃなくてロックと言ってもいいんでないの?
このディスクのサウンドに何か異質なものを感じていたが、ピアノの音がないせいだとわかった。暖かい音を排して、とことんクールなサウンドに仕立てている。

「ウェイビー・グレイビー」
ぼんぼんぼん、と弾むようなベース。ドラムとコンガもリズムを形成しているが、ベースの演奏がひときわ上手い。ここでは最前面にテナーが出ていて、ケニー・バレルのギターは少し脇役。テナーが退いてギターソロになると、例によってクールなサウンドが登場する。特に技術的に上手いというわけではないが、自然と引き寄せられる「何か」があり、その「何か」を適切な表現で説明することが出来ない。

「ジー・ベイビー・エイント・アイ・グッド・トゥ・ユー」
表題曲と同じメンバーのバンド形式で演奏される。このディスクではベースは陰のMVPと言っていいくらい、脇役ながらも存在感を示している。ケニー・バレルのギターは一本一本の弦の音を実によく聴かせているが、精密機械で鳴らしているかのように正確で、ミスらしいミスがない。

「サタデイ・ナイト・ブルース」
テナー、ギター、ベース、ドラムによる曲。ブルージーな曲ではあるが、スイング感が十分である。テナーの音は雑みが無く透き通っていて、快調なグルーヴを鳴らし続ける。

ケニー・バレルのリーダー作ではあるが、テナー、ベース、ドラム、コンガのそれぞれに拍手を送りたくなるほどサイドメンが名演をしてくれた。ケニー・バレルがあえて後ろに引きぎみの位置で演奏していたことも、この名演をたっぷり聴かせることができた要因であろう。そしてケニー・バレル、やっぱりあなたがリーダーだ。




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