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ジャズ100本ノック !!

Amazonで購入 アート・ブレイキー・ビッグ・バンド/アート・ブレイキー・ビッグ・バンド
Art Blakey's Big Band/Art Blakey's Big Band
(BETHLEHEM TOCJ-62046)
1.Midriff(3:22) 2.Ain't Life Grand(3:26) 3.Tippin'(7:05) 4.Pristine(5:42) 5.El Toro Valiente(2:50) 6.The Kiss Of No Return(5:42) 7.Late Date(3:42) 8.The Outer World(4:14)

ベニー・グッドマン・オーケストラを彷彿とさせる、くつろいだ感じの一枚。1957年の作品にしては古くさく、ノスタルジックだ。リーダーはアート・ブレイキー(ds)。ビッグバンドとはいえ豪華なメンツで、ドナルド・バード(tp)、ジョン・コルトレーン(ts)、アル・コーン(ts)、サヒブ・シハブ(as)等が顔を並べている。
ホーンセクションのレベルが高く、しかも音がきっちり揃っている。トランペットソロ、サックスソロもうまい。ソロでは各人がリーダー作を手がけているようなプレーをしている。アート・ブレイキーのソロも一瞬聞こえるが、ここでは脇役に徹している。もちろん、手抜かりはなくしっかりとした演奏で、落ち着いたドラミングになっている。
さらにアート・ブレイキーの演奏に着目してみる。ブルーノート時代のアート・ブレイキー作品には、トム&ジェリーのようにドタバタとした、落ち着きがないがアグレッシブで前に出るドラミングという印象がある。しかしこのディスクでは全く対極をなしていて、オーソドックスで目立つところがない。だからこそ、アート・ブレイキーが基本に忠実で、ビッグ・バンドを引き締める役割を果たしていることが聴いていて伝わってくる。
特に「ザ・キス・オブ・ノー・リターン」という曲は愛情あふれるバラードで、サヒブ・シハブの奏でるテーマが実にロマンチック。
どこかに弱点はないかとアラを探してみるが、見あたらないことがなぜか悔しい。頭にクエスチョンマークが浮かぶ局面がない。あえて言うならば、まとまり過ぎていることだろうか。カウント・ベイシー・オーケストラばかり聴いているのでついビッグバンドに茶目っ気を求めてしまうが、このビッグバンドはスキがなく、はみ出したり外して見せたりすることがない。
それにしても、ソロとしてやっていけるメンバーがきっちり束になって向かってきたときの実力とパワーとはこうもすごいのか。注目されることの少ない作品だが、名盤である。




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