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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ サキソフォン・コロッサス/ソニー・ロリンズ
SAXOPHONE COLOSSUS/SONNY ROLLINS
(輸入盤 Prestige OJCCD-291-2)
1.St.Thomas(6:48) 2.You Don't Know What Love Is(6:29) 3.Strode Rode(5:14) 4.Moritat(10:06) 5.Blue 7(11:17)

1956年はジャズ界の充実した年。ソニー・ロリンズもこの年の前後にたくさんの録音をしているが、その中でも最高傑作と言われているのがこの「サキソフォン・コロッサス」である。メンバーは、ソニー・ロリンズ(ts)、トミー・フラナガン(p)、ダグ・ワトキンス(b)、マックス・ローチ(ds)。
特徴あるドラミングから始まる「セント・トーマス」。抜けるように奔放なトーンのテナーのブロウで、パーカッション等も含め、南国にいるかのような明るさを持っている。この出だしのテナーのメロディーはあまりにも有名である。私も2度彼のコンサートを見に行ったことがあるが、セント・トーマスのこのフレーズが始まると観客からの歓声がよりウワッと大きくなる。観客もこれを期待しているのだ。途中のドラムソロも見事だが、その後を引き継ぐソニー・ロリンズのパワーが凄い。音の量とフレーズの細かさ、途中で象の鳴き声のようにブウォーンブウォーンと長めに鳴らすところなど、彼の人柄と特徴がそのまま出ていてファンにはたまらない。
「ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラブ・イズ」は、じっくりと構えたバラード曲。ロリンズの体温の温もりを感じさせるハートウォームな曲に仕上がっている。この中でもアドリブソロを展開しているが非の打ち所がない。彼の出す音すべてを満足感を味わいながら聴くことができる。ピアノソロもトミー・フラナガンらしく、派手さはないが心に染みいってくる音だ。
「ストロード・ロード」は、ロリンズとダグ・ワトキンスの一騎打ちが白熱していて面白い。今まで目立ったところのなかったダグ・ワトキンスのベースの見せ所だ。フラナガンのピアノソロも実力を発揮し、技で勝負している。前述したように何よりも、サイドメンのソロが終わった後のソニー・ロリンズのパワーが凄い。それまでのサイドメンのパワーを吸収して充電完了したように、パワー2倍増でグングン迫ってくる。
「モリタート」は肩の力が良い感じで抜けていて、くつろいだ雰囲気のある一曲だ。先ほどまでの鬼気迫るファイトも小休止。4人が奏でる調和のとれたクァルテット作になっている。中盤のトミー・フラナガンによるピアノソロは粋で味わい深い。ロリンズとローチによるソロの掛け合いはどちらも引けを取らない、互角のレベルだ。しかもそのレベルとクオリティの高さに満足させられる。
「ブルー・セブン」は、「セント・トーマス」とは対称的に、低い音でじっくりと演奏されたやや暗めの曲である。そんな中で、マックス・ローチのドラムソロでのテクニックは、キラリと光るものがある。個人的にソニー・ロリンズとマックス・ローチの大ファンなので、この2人の共演がとてもうれしい。お互いの魅力を引き出しあって、ジャズ界トップレベルの名盤に仕上がっている。
ジャズ聴き始めの人にはオススメの一枚。ジャズの楽しさ、ハーモニー、アドリブにソロと、この一枚にジャズの基本がギッシリと詰まっている。これでジャズの聴き方の基礎をマスターしてほしい。




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