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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ エラ・アット・ジ・オペラ・ハウス/エラ・フィッツジェラルド
ELLA AT THE OPERA HOUSE/ELLA FITZGERALD
(Verve POCJ-2492)
1.It's All Right With Me(2:32) 2.Don'cha Go 'Way Mad(2:43) 3.Bewitched, Bothered and Bewildered(3:01) 4.These Foolish Things(3:46) 5.Ill Wind(2:47) 6.Goody Goody(1:54) 7.Moonlight in Vermont(3:07) 8.Them There Eyes(2:08) 9.Stompin' at the Savoy(5:15) 10.It's All Right With Me(2:45) 11.Don'cha Go 'Way Mad(2:33) 12.Bewitched, Bothered and Bewildered(3:22) 13.These Foolish Things(3:49) 14.Ill Wind(2:54) 15.Goody Goody(1:55) 16.Moonlight in Vermont(3:14) 17.Stompin' at the Savoy(7:16) 18.Oh, Lady Be Good(4:25)

女性ヴォーカリスト、エラ・フィッツジェラルドのライブ録音盤。1957年9月29日、シカゴのオペラ・ハウスでのライブである。CDではボーナストラックとしてLAシュライン公会堂のコンサートも収録されているが、ここでは原題に則ってオペラ・ハウスで収録されたものだけをレビューする。他のメンバーは、オスカー・ピーターソン(p)、ハーブ・エリス(g)、レイ・ブラウン(b)、ジョー・ジョーンズ(ds)。
録音は正直言って悪い。拍手の音すらバリバリとしている。これでも24ビットリマスタリングされたものらしいから、原盤はさぞかし音が悪かったであろう。
彼女の見た目の第一印象は「大阪のおばちゃん」。商店街に毎日通って値切っていそうな感じで、街中ですれ違っていても違和感がない。
エラ・フィッツジェラルドの声は高すぎず低すぎず、中域の声。ハスキーというわけでもなく、声の特徴を言葉で表すのが何ともむずかしい。
彼女の歌を言い表すのには、声質よりも歌い方をとりあげたほうが書きやすい。バラードの時にはセリフを語るように歌い、テンポのある曲では踊るようにノリノリで歌う。たとえば、「グディ・グディ」は2分にも満たない短い曲だが、テンポ良く踊りきってしまう。それに対して、続くバラード「ヴァーモントの月」ではしっとりと語りかけるように歌うのだ。この緩急の変化に聴衆は魅了されてしまうのだろう。色々な角度から切り取った多面体のように、同じ声質から様々な色合いの歌が聞こえてくるのだ。
「ゼム・ゼア・アイズ」ではめずらしく、エキサイトした歌い方をしている。終盤に向かうにしたがって、ライブはどんどん盛り上がっていってるようだ
「サヴォイでストンプ」では巧みなスキャットを披露したり、シャウトして盛り上げたりと締めくくりにふさわしい曲である。この曲だけは豪華なビッグバンドで、その顔ぶれの中には、ソニー・スティット(as)、スタン・ゲッツ(ts)、コールマン・ホーキンス(ts)、イリノイ・ジャケー(ts)、レスター・ヤング(ts)といった、よだれの出そうな豪華サックス隊が陣取っている。
LAシュライン公会堂のライブも収録できるくらいだから、オペラ・ハウス編は30分にも満たない。にもかかわらず、こうして50年近く録音盤が受け継がれてきたのは、聴く人を魅了する歌のテクニック、そして彼女のサービス精神とハートによるものであろう。




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