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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ フロム・オスロ/アキコ・グレース
from Oslo/Akiko Grace
(SAVOY COCB-53265)
1.New Moon(8:36) 2.Sunrise(4:35) 3.Waltz For Debby(6:17) 4.From Oslo(6:03) 5.Miles' Dance ('69)(4:27) 6.Organic Forms(4:37) 7.Peace, Searching For(5:51) 8.Golden Earrings(3:31) 9.Norwegian Wood(4:01) 10.Play, Pray In Thunder(5:43) 11.Solveig's Song(5:52) 12.Groove It Is(4:32) 13.On The Rainbow(3:30) 14.Message(1:22)

ノルウェーのオスロで録音された、ピアニストのアキコ・グレースの5作目にあたる作品。2004年の録音で、ピアノトリオのメンバーは、ラリー・グレナディア(b)、ヨン・クリステンセン(ds)。
タイトル通り、スカンジナビア風ヨーロピアンジャズに仕上げてある。ほとんどが彼女のオリジナル作曲で、その作曲能力にも目を見張るものがある。
彼女のデビューから3作は「ニューヨーク3部作」と呼ばれ、マンハッタンを舞台に都会的なジャズを提供してくれた。そして4作目は日本を舞台に「東京」という和のテイストを取り込んだ作品を作った。私としてはこの「東京」は失敗作だったと思う。そして5作目である本作は「オスロ」を舞台に選び、その内容に正直ビックリさせられた。確かに近年、スカンジナビアを中心としたヨーロピアンジャズが世界的に流行しているが、それを早速取り入れたアンテナの感度の良さにも注目したい。
彼女は舞台を決めると、本当にその本場のジャズマンであるかのように作品を仕上げてしまう。それは作曲であり演奏であり表現方法であり様々な要素で仕立ててしまうのだが、設定した舞台に自分の世界をとけ込ませる吸収力と柔軟性は素晴らしい。
全体に、一音一音が伸びやかに演奏されていて、大きな鳥がスイースイーと上昇気流にまかせて飛んでいるような感覚である。細かな音で強く叩きつけるような演奏はあまり見られない。
ジャマイカのマスター(別頁参照)が、アキコ・グレースの作品を聴いていないということで、ジャズ喫茶店内でパッケージを開けてパラゴンスピーカーで鳴らしてもらった。まず驚いたのは高音の力強さである。ピアノは金属でできた弦を叩いていることを思い出させてくれたほど、キンキンと鳴っている。高音ということは、右手の小指をかなり酷使しているはずである。しかしそのことを微塵も感じさせない力強さだった。彼女の演奏能力のポテンシャルがいかに高いか、ゾッとするものを感じた。彼女には、かなりの難曲を与えても自分の音楽として消化し、そして一層力強さを加えて聴衆にぶつけてくるであろうことを感じさせてくれた。次に出る作品に期待が持てるアーティストの一人である。




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