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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ イッツ・オール・ライト/ウイントン・ケリー
IT'S ALL RIGHT/WYNTON KELLY TRIO
(Verve UCCU-5131)
1.It's All Right(2:51) 2.South Seas(5:30) 3.Not A Tear(5:59) 4.Portrait Of Jennie(4:37) 5.Kelly Roll(3:52) 6.The Fall Of Love (From "The Fall Of The Roman Empire")(2:06) 7.Moving Up(3:53) 8.On The Trail (From "The Grand Canyon Suite")(4:31) 9.Escapade(2:57) 10.One For Joan(3:11)

ウイントン・ケリーはヴァーヴに3枚の単独リーダー作を残しており、これはその中の一枚である。1964年の録音で、メンバーは、ウイントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、ジミー・コブ(ds)、ケニー・バレル(g)、キャンディド(per)。
表題曲の「イッツ・オール・ライト」は、軽快でとても明るいナンバー。ギターのケニー・バレルが良いアクセントを与えている。ピアノも軽いタッチでポンポンと弾んでいる。タイトル通り「全部大丈夫さ!」と背中を押されている感じがする。
「サウス・シーズ」は、キャンディドによるボンゴの演奏で、普通のジャズとは違った印象を与えている曲だ。ウイントン・ケリーのピアノは伸びやかである。ジミー・コブのドラミングもダイナミックで、曲全体にパワーを注入している。ここでもケニー・バレルのギターがスパイスのように隠し味としてピリッと効いている。
落ち着いた雰囲気のある「ノット・ア・ティアー」。バラードだと思って聴いていると、途中から徐々にヒートアップし、ミディアムテンポの熱い曲へと変貌している。ウイントン・ケリーのピアノも、ジミー・コブのドラミングも、ともに大胆な演奏になり、そのまま終焉を迎える。変化の激しい一曲だった。
今度こそスローテンポであろう「ポートレイト・オブ・ジェニー」。バラード曲だ。ポール・チェンバースのベースは、グッと力がこもっていて、信頼できる低音を供給している。この曲はギターとパーカッション抜きの、シンプルなピアノトリオ作品だった。
「ケリー・ロール」は一転してホットな曲。ギターもパーカッションも総出で、熱い演奏を繰り広げている。ジミー・コブのドラムもグイグイと全体を引っ張っている。曲はピアノとギターが掛け合いをしているように進行していく。
「フォール・オブ・ラヴ」はサンバのリズムで、ラテン調の激しい曲。キャンディドのパーカッションが物凄い。キャンディドはこの曲のために演奏に参加しているのでは?と思わせてくれる。
「ムーヴィング・アップ」はアップテンポで再び原点に戻った印象を受ける。5人が一体となって、調子の良いグルーヴを生み出している。ケニー・バレルの演奏は驚異的。ソロが素晴らしい。負けじとばかりにウイントン・ケリーも大胆なソロで対抗している。
「山道を往く」のケニー・バレルは名演。もちろん、ウイントン・ケリーも素晴らしい。音楽としてドラマチックでメリハリが効いており、聴く者を惹きつける。
「エスカペード」もまた、ラテン調の明るい曲である。ウイントン・ケリーは快演。とても気持ちよく、すっきりとした気分になる。ジミー・コブのシンバルワークもいい。ケニー・バレルのリズムギターが調子とリズムを与えている。
全体を通してハッピーな気分にさせてくれる一枚であった。ウイントン・ケリーの豪快な演奏が光っている。このディスクは夜よりも朝が似合うだろう。




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