×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。


ジャズ100本ノック !!

Amazonへ バラードとブルースの夜/マッコイ・タイナー
NIGHTS OF BALLADS & BLUES/McCOY TYNER
(impulse UCCU-5046)
1.Satin Doll(5:40) 2.We'll Be Together Again(3:40) 3.'Round Midnight(6:23) 4.For Heaven's Sake(3:48) 5.Star Eyes(5:03) 6.Blue Monk(5:22) 7.Groove Waltz(5:31) 8.Days Of Wine & Roses(3:21)

ジョン・コルトレーンのインパルス盤でバックメンバーをつとめているマッコイ・タイナー。その演奏を聴いてマッコイ・タイナーがすっかり気に入ってしまい、入手したのがこのディスクである。1963年録音のピアノトリオ作品。コルトレーン・メンバーの一員だった時期である。このディスクのメンバーは、マッコイ・タイナー(p)、スティーヴ・デイヴィス(b)、レックス・ハンフリーズ(ds)。
マッコイ・タイナーのピアノは、音ははっきりしているがソフトなタッチでくつろげる音色である。
「サテン・ドール」はデューク・エリントンのナンバーだが、ミディアムなテンポで丁寧に奏でられていて、肩の力がスーッと抜ける感覚がある。
「ウィル・ビー・トゥゲザー・アゲイン」は最初スローテンポで少ない音符から始まるが、中盤から音数が多くなり細かくなる。ポロポロとこぼれ落ちるような音色が良い。
定番の「ラウンド・ミッドナイト」は、かなり変形が加えられていて原型をとどめていない。次々と凝ったコードが展開されていく。ごんぶとで容量たっぷりのベース、シンバルとスネアの使い分けの上手いドラムもこの曲では聴きどころである。終盤で原型に戻っていく課程がこれまた面白い。
「フォー・ヘヴンズ・セイク」はモード奏法で演奏されていて、そのため流れが不定である。この揺らぎの中に身を任せるのも良いかもしれない。
「スター・アイズ」は、イントロでピアノとドラムが一体となって「ズーン、ズーン」という重い音を出すところから始まる、アップテンポの曲。マッコイ・タイナーは素早い指使いでクルクルとフレーズを繰り出していく。聴いていて楽しくなる演奏だ。
「ブルー・モンク」も楽しい曲だ。2拍子でズンチャズンチャと体を前後に揺すってしまうノリになっている。ベースとドラムの功績大。そのリズムセクションの上でマッコイ・タイナーは自由に遊んでいるかのようだ。終盤近くで演奏される長尺のベースソロもこれまた良し。曲の締めくくりも鮮やか。
「グルーヴ・ワルツ」は、マッコイ・タイナーによる作曲。ベースが作り出す怪しげなグルーヴが基になっている。ふわふわとした浮遊感のあるピアノが不思議な印象を与える曲だ。ドラムも神出鬼没。
「酒とバラの日々」は締めにふさわしいスタンダードナンバー。今まで地に足がついていない感じだったが、これで元の席に戻ったようだ。奇をてらうことのない、地道な演奏である。
「バラードとブルースの夜」というタイトルからはイメージがつかなかった、なかなか楽しい一枚であった。




ホームに戻る