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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ ライヴ・イン・パリ/ダイアナ・クラール
LIVE IN PARIS/DIANA KRALL
(Verve UCCV-1036)
1.I Love Being Here With You(5:13) 2.Let's Fall In Love(4:34) 3.'Deed I Do(5:17) 4.The Look Of Love(5:00) 5.East Of The Sun (And West Of The Moon)(5:58) 6.I've Got You Under My Skin(7:24) 7.Devil May Care(6:52) 8.Maybe You'll Be There(5:47) 9.'s Wonderful(5:59) 10.Fly Me To The Moon(6:05) 11.A Case Of You(7:04) 12.Just The Way You Are(5:00)

白人女性ボーカリスト、ダイアナ・クラールのパリでのライヴを収めたディスク。どうせライヴ版なのだからと高をくくってしばらく購入を見合わせていたが、入手して聴いてみるとその考えが間違えだったことに気づかされた。このライヴは2001年パリ、オランピア劇場にて収録されていたものである。全部で12曲収められているが、ラストの「素顔のままで」のみスタジオ収録である。
メンバーについては、ヨーロッパ交響楽団など多数が出演し演奏しているので割愛するが、ダイアナ・クラールはピアノとヴォーカルを担当している。
まず聴いて驚くのが録音が素晴らしいこと。スタジオ録音でもこのクオリティを出すのは難しいのではないか。音に一点の曇りもなく、透き通る透明感がある。そのことで彼女の持つパワフルな低音のヴォイスと、確かな腕前のピアノを堪能することができる。プラスしてアンサンブルの壮大な音量の迫力に圧倒される。拍手の鮮明さからも録音が良いことがわかる。
まず、ピアノ演奏から触れるが、充分にスイングしていて、ピアノ一本でもやっていけるほどの技術とセンスを持っている。音もひとつひとつがパキパキとしていて妥協がない。運指に迷いがなく、ガツガツと聴く者のハートに食い込んでくる。技術に頼ってそれをひけらかすということをせず、心からフレーズを紡ぎ上げていることが感動を与える要因だろう。
ヴォーカルでは、彼女の代表曲「ルック・オブ・ラブ」でもそうであるように、ため息のようなセクシーなヴォイスで聴衆を惹きつける。特有の低音ヴォイスで語りかける歌には説得力があり、そのため長音で歌い上げるパートでは伸び伸びとして聞こえる。スタジオ録音版でも、ここまで生き生きとしたヴォーカルをしたものが過去の彼女の作品の中であっただろうか。このヴォーカルはダイアナ・クラール独自のもので、他のアーティストでは見ることの出来ない唯一無比のものである。
バックの演奏では、ギターのアンソニー・ウィルソンの活躍が光る。彼の演奏によって音楽の退屈さがなく、スパイスのようにアクセントとして効いている。
また演奏とは直接的な関係がないかもしれないが、プロデューサーのトミー・リピューマ氏によるところも大きいのではないか。彼がクオリティの高い作品へと導いたものだと私は思う。演奏+録音+統一感+完成度という総合力で勝ち得た逸品である。
女性ヴォーカリストの作品でどれにしようか迷っている人にとっては、これは間違いなく「買い」の一枚だ。




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