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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ デッド・センター/エリック・アレキサンダー
DEAD CENTER/ERIC ALEXANDER
(輸入盤 HIGHNOTE HCD-7131)
1.One For Steve(6:49) 2.Sonrisa(6:46) 3.Almost Like Being In Love(6:41) 4.It's Magic(6:25) 5.A Few Miles From Memphis(7:01) 6.Search For Peace(8:03) 7.Dead Center(6:14) 8.I Could Have Danced All Night(3:58)

ニューヨークのHigh Note Recordsという、マイナーなレーベルからの2004年録音の作品。しかし、エンジニアはブルーノートでおなじみのルディ・ヴァン・ゲルダー氏、ジャケットデザインは日本人という、所々に力の入っている跡が見られる。
メンバーは、エリック・アレキサンダー(ts)、ハロルド・メイバーン(p)、ジョン・ウェッバー(b)、ジョー・ファンズワース(dr)。特にハロルド・メイバーンとジョー・ファンズワースは、エリック・アレキサンダーのサイドメンとして固定化しつつある。お互いの感性等はおそらく理解し合っているであろう。
このディスクではエコーが低音にモコモコとかかっていて、シンバルがキンキンと鳴っている。ルディ・ヴァン・ゲルダーの好みなのか、低音と高音が強調された音のバランスだ。残念ながら、それが楽器本来の音というよりも機械が発した音のように聞こえ、不自然である。
1曲目の「ONE FOR STEVE」では、エリック・アレキサンダーの音の野太さ、力強さが感じられるが、ジョン・ウェッバーのベースが目立たない。ハロルド・メイバーンのピアノはゴツゴツとしている。
2曲目「SONRISA」はやや明るめのミディアムナンバー。初期の作品である11年前の「Straight Up」を聴いた後のせいか、エリック・アレキサンダーのブロウが力強くなっているように感じる。若手から中堅へと成長した証のようなものを感じ、嬉しくなった。力と技が加わったハロルド・メイバーンのソロが聴けるが、無駄なエコーのせいで靄がかかったように聞こえるのが残念だ。
3曲目「ALMOST LIKE BEING IN LOVE」も1曲目から変わらないテンポと曲調である。ソロの配分もあまり変わらない。出だしから3曲同じようなものが続くと、正直飽きてくる。ここらへんでしっとりとしたバラードか、もっとアップテンポで忙しい曲にするか、違った曲にして欲しかった。
4曲目で、待ちに待ったバラード「IT'S MAGIC」。ここまで1曲あたり6分30秒以上、3曲で約20分、退屈してきたところにバラード。でもテンポが少し早い。そうせかせかするな。エリック・アレキサンダーも腰を据えてじっくり吹いて欲しかった。無駄に力が入りすぎて、この曲にしてはブロウが強すぎる。
5曲目がハロルド・メイバーンJrによる曲「A FEW MILES FROM MEMPHIS」。Jrって誰だ?本人か?息子か?情報持ってないので詳しくは分からない。この曲も最初の3曲とさほど変わらない印象。曲が変わったことに気づきにくい。そしてハロルド・メイバーンのソロの配分もあまり変わらない。このディスクでは、サックスとピアノが強調されている。やっとこの曲の中でドラムソロが少し入るが、本当にごくわずかだ。
6曲目「SEARCH FOR PEACE」は、ややゆったりめの3拍子の曲。ここでの「やや」は、ほんのちょっとした差でしかない。何回も繰り返すようだが、力の入り方や音のバランス、ソロの配分が1曲目からほとんど変わっていないのだ。全くレビュアー泣かせである。
7曲目の表題曲「DEAD CENTER」はドラムソロのイントロから始まった。ジョー・ファンズワース格好いい。今まで気づかなかっただけかもしれないが、ジョー・ファンズワースのシンバルの叩き方は尋常じゃない。カンカンカンカンと力強く鳴っている。ちょっと耳に痛い。
8曲目「I COULD HAVE DANCED ALL NIGHT」はどこかで聴いたことのあるゆっくりしたメロディーフレーズ。「マイ・フェア・レディ」からの曲でフランク・シナトラも歌った曲だ。と思って安心していたら、あっという間にエリック・アレキサンダー・ワールド。今までと変わらない、けたたましいリズムとサウンドが展開される。
個人的にエリック・アレキサンダーのファンで蒐集家なため、最新作である本作に期待していた。だが、力強く大振りのスイングをした結果、空振りに終わったようだ。エリック・アレキサンダーのファンでない限り、オススメすることは出来ない。




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