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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ ライヴ・アット・ジャズ・スタンダード/ロニー・プラキシコ・グループ
Live at JAZZ STANDARD/The Lonnie Plaxico Group
(Eighty-Eights VRCL-6012)
1.The Sidewinder(5:51) 2.Jumping Jacks(5:24) 3.Dedicated To You(5:13) 4.A Shorter Take(9:18) 5.Summertime(4:35) 6.Along Came Benny(7:04) 7.You Don't Know What Love Is(5:15) 8.Cachao's Dance(5:32) 9.Senor Silver - Dedicated To Horace Silver(6:59)

ベーシストであるロニー・プラキシコをリーダーとした「ロニー・プラキシコ・グループ」による、ニューヨーク録音のライヴ作品。
1曲目はリー・モーガンの「サイド・ワインダー」。ホレス・シルヴァーを思い起こさせるような、ファンキー・ジャズに仕上がっている。ドラムのライオネル・コーデューが素晴らしい。「ドフッ」と迫力ある音で迫るキックドラムがリズムに勢いを付けている。難しいリズムであるにもかかわらず、スティックさばきも見事だ。マーティン・ベヘラーノのピアノが、ホレス・シルヴァーを彷彿とさせる、瞬発力のあるピアノタッチを見せている。
「ジャンピング・ジャックス」では、マーカス・ストリックランド(ts)とアレキサンダー・ノリス(tp)のアンサンブルが良く、とても息が合っていて力強い。ピアノ、ドラム、ベースのリズム隊はここでも素晴らしく、全体をぐいぐいと引っ張るグルーヴが良い。私はこのディスクでリズム隊の3人を初めて知ったが、特筆に値するくらい良い演奏をしている。ホーンセクションへのバックアップ体制は完璧だ。そして、ロニー・プラキシコは自分の名前がグループ名に入っているにもかかわらず、出しゃばることなく縁の下の力持ちとなって、確実な演奏でグループを支えている。
「デディケイテッド・トゥ・ユー」は、マーカス・ストリックランドのテナーによるバラード作品。テナーはほどよく力が抜けているし、ピアノも伴奏として淡々と演奏している。それが、しみじみとした味わい深いバラードとして成立している要因だろう。
「ア・ショーター・テイク」は、ミディアムナンバー。ライオネル・コーデューのドラムソロで始まる。片手トリルが決まっている。楽器ができない私は、片手トリルを聴いただけでひれ伏してしまう。テナーとトランペットは、ここでも息のあったハーモニーを披露している。この2人は音色が非常に似ているので、パートナーとして最適だろう。また、それぞれ長めのソロを吹いているが、音の鋭さが曲に合っている。カリル・クウェイム・ベルの多彩なパーカッションも彩りを添えている。
「サマー・タイム」では、マーティン・ベヘラーノがキーボードを演奏していて、ややフュージョンぽい曲になっている。アレキサンダー・ノリスがミュートトランペットを使っている点でも、今までの曲とは毛色が違っている。
「アロング・ケイム・ベニー」はスピード感のある曲。トランペットとトロンボーンが前面に立って、全体を引っ張っている。曲の第一印象は「刑事ドラマのテーマソング?」といった感じ。石原軍団が出てきそうだ。
「ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ」は、トランペットメインのバラード曲。一昔前の金曜ロードショーのようだ。
「セニョール・シルヴァー」は、タイトルの通り、ファンキー・ジャズの始祖ホレス・シルヴァーに捧げた曲。もう本当にその通りファンキーで、いかにファンキーにさせようとするか実験しているように聞こえる。ホーンセクションならびにピアノソロとも、可能な限りのテクニックを使ってファンキー・ジャズを演出している。このアルバムのコンセプト自体を語っている曲と言っていいだろう。FMの「ジャズクラブ」では3週連続くらい、この曲がかけられていた。
際だって有名なメンバーがいるわけでもないが、チームワークが良く、完成度の高いアルバムに仕上がっている。




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