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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ ダイナ・ワシントン・ウィズ・クリフォード・ブラウン/ダイナ・ワシントン
Dinah Jams/Dinah Washington
(EmArcy PHCE-4163)
1.Lover Come Back To Me(9:59)
2.Alone Together - Summertime - Come Rain Or Come Shine(7:21)
3.No More(3:17)
4.I've Got You Under My Skin(5:28)
5.There Is No Greater Love(2:17)
6.You Go To My Head(11:20)

ジャム・セッション・ライブから、女性ヴォーカリスト、ダイナ・ワシントンをフィーチャーした作品。1954年8月14日に20時間に及ぶマラソン・セッションが行われ、この模様は「ジャム・セッション/クリフォード・ブラウン・オールスターズ」としてもう一枚世に出されている。
「恋人よ我に帰れ」は、セッションで唯一全メンバーが参加した演奏。ヴォーカルを入れて11名によるセッションで、とにかく迫力たるや凄まじい。まず、ダイナ・ワシントンが声量たっぷりに歌い上げ、その後次々とソロの演奏が続いていく。クラーク・テリー(tp)、ハロルド・ランド(ts)、クリフォード・ブラウン(tp)、キーター・ベッツ(b)、ジョージ・モロウ(b)、ハーブ・ゲラー(as)、メイナード・ファーガソン(tp)、マックス・ローチ(ds)、ジュニア・マンス(p)、リッチー・パウエル(p)の順で続く。最後はダイナ・ワシントンの歌で締めくくられている。嬉しいのは、ソロの中で常にマックス・ローチのドラムが聴けることだ。ドタドタ、バタバタとした落ち着かなくて慌ただしく、それでいて正確な演奏が私は気に入っている。
次に、3曲のメドレーが収録されている。リズム・セクションはリッチー・パウエル(p)、ジョージ・モロウ(b)、マックス・ローチ(ds)の3人。最初の曲「アローン・トゥゲザー」では、渋くて円熟味溢れるハロルド・ランドのテナー・サックスが聴ける。「サマー・タイム」ではメイナード・ファーガソンのトランペットソロ。抑え気味に演奏するのかと思わせて、超高音で切り込んでくるその切り口の鮮やかさたるや、見事と言うしかない。「カム・レイン・オア・カム・シャイン」では、ダイナ・ワシントンによるヴォーカル。ストレートにぶつかってくる歌に、心を動かされる。
「ノー・モア」は、ダイナ・ワシントンとクリフォード・ブラウンをフィーチャーし、両者の絡みを堪能できる。切ない音をはき出すクリフォード・ブラウンと、直球勝負のダイナ・ワシントンとの音の対比は、独特なものがあって面白い。
「アイヴ・ガット・ユー・アンダー・マイ・スキン」は、ダイナ・ワシントンの歌に続いて、3人のトランペッターのソロによる競演が繰り広げられる。クラーク・テリー、メイナード・ファーガソン、クリフォード・ブラウンの順である。とても面白い試みだ。最後にダイナ・ワシントンのバックで3人が揃って演奏するところがまたいい。
「ノー・グレイター・ラヴ」ではラヴ・バラードを、ダイナ・ワシントンがセリフを語るように情感+演技力を豊富に使って歌っている。
最後の「ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド」は、1曲目と同様に、豪華なオールスターズが登場する。ダイナ・ワシントンの歌に続き、ハープ・ゲラー、ジュニア・マンス、クラーク・テリー、ハロルド・ランド、クリフォード・ブラウン、キーター・ベッツの順でソロが演奏される。どれも短い時間ながら、各人の個性がしっかりと表れている。締めくくりは、やっぱりダイナ・ワシントンだ。
ボリュームたっぷりの内容が詰め込まれていて、あっという間に時間が経ってしまう一枚であった。




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