×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。


ジャズ100本ノック !!

Amazonへ スターダスト/ロン・カーター
STARDUST/RON CARTER
(Somethin'Else TOCJ-68053)
1.Tamalpais(6:32)
2.The Man I love(7:50)
3.Nearly(10:26)
4.Bohemia After Dark(6:38)
5.Tail Feathers(5:57)
6.Blues In The Closet(4:52)
7.That's Deep(5:57)
8.Stardust(3:59)

世界一のベーシスト、ロン・カーターをリーダーとする作品で、2001年4月に録音されている。
他のメンバーは、ベニー・ゴルソン(ts)、ジョー・ロック(vib)、ローランド・ハナ(p)、レニー・ホワイト(ds)。
1曲目「タマルパイス」では、ベニー・ゴルソンのテナーと、ジョー・ロックのヴァイヴが美しく絡み合う。しかし、これはロン・カーターのアルバムである。他のディスクに比べると、ベースの音量がやや大きめに録音されている。ボンボンボンと常に安定したベースを供給するロン・カーターの腕前はさすがである。無駄な弦の響きがなく、しっかりと左手で弦がホールドされていることをうかがわせる。余談だが、私は実物のロン・カーターを見たことがあり、しかも彼は私の2メートル目の前を通り過ぎていった。他のベーシストであればベースの大きさに苦心して弦を扱っているが、ロン・カーターはベースをあたかもギターのように易々と扱う。それは、彼自身の恵まれた体格によるものである。背は高く、腕は長く、そして手は野球のグローブのように大きい。ステージ上の彼を見ていると、あたかもギターを弾いているようにウッドベースを扱っているのだ。
2曲目の「ザ・マン・アイ・ラヴ」でも、ベニー・ゴルソンのテナーソロが上手いのだが、どうしても耳がロン・カーターに行ってしまう。この局面でロン・カーターはどう弾くのか、と注目してしまうのだ。この曲ではついにロン・カーターのベースソロが聴ける。腹の底から心臓あたりをズンズン突き上げられるような音質、速いフレーズを弾いているにもかかわらず全くぶれのない安定感。聴く者を不安にさせない「重鎮」という言葉が当てはまるベースだ。
「ニアリー」では、ジョー・ロックのヴァイブが主役だ。それを、ローランド・ハナ、ロン・カーターが熟練したサポートを見せ、音楽に高級感を与えている。場末のバーではなく、ホテルの最上階にあるバーのようだ。後半はベニー・ゴルソンがメインになるが、ふくよかで余裕のあるプレイをしていて、それまでの高級感を損なうことがない。ローランド・ハナのソロも円熟味があって格好いい。
「テイル・フェザーズ」は軽やかなナンバー。ベニー・ゴルソンも少し肩の力を抜いた演奏をしている。しかも、バックが安定しているので安心して聴くことが出来る。
表題曲「スターダスト」は、今までとは違って陰鬱な曲。ロン・カーターとローランド・ハナの2人による曲である。ロン・カーターがベース一本でいろいろなベースの可能性を表現し、それをローランド・ハナが付き添ってサポートしている。
ジャズは「ベースが命」と私は考えている。それを再確認させてくれたディスクであった。




ホームに戻る