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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ ザ・クリエイター・ハズ・ア・マスター・プラン/ファラオ・サンダース・カルテット
THE CREATOR HAS A MASTER PLAN/PHAROAH SANDERS QUARTET
(Venus TKCV-35321)

テナー・サックスのファラオ・サンダースを筆頭とするカルテット作品。他のメンバーは、ウィリアム・ヘンダーソン(p)、アイラ・コールマン(b)、ジョー・ファンズワース(ds)。2003年に東京で録音され、ヴィーナスレコードの特徴だが録音が良く、高音やシャリシャリ感が再現されている。
「アイ・ウォント・トゥ・トーク・アバウト・ユー」では、おなじみのメロディーが出だしの鋭い高音でバッチリ決まっている。終始、テナーサックスの高音部分を使い続け、低音部を聴くことはない。ファラオ・サンダースは、一貫して力いっぱいサックスを吹いている。また、ジョー・ファンズワースの奏でるシンバルのシャリシャリした音が気持ちいい。ウィリアム・ヘンダーソンのピアノは、可もなく不可もなく及第点といったところだろう。
「ムーン・レイズ」はホレス・シルヴァーの手による、少しアップテンポな曲。軽やかなピアノトリオの演奏から始まり、今度は低音部を十分に効かせたファラオ・サンダースのサックスが登場する。全員が上手くテンポの波に乗っている。途中、ウィリアム・ヘンダーソンのピアノソロが入るが、ホレス・シルヴァーが作曲したことを考えると、もっと暴れても良かったであろう。ファラオ・サンダースのテナーはカミソリのように鋭い。
「東京ブルース」は、ファラオ・サンダースによる作曲。スイングするノリのいい曲で、イントロでピアノは複雑怪奇な演奏を繰り広げる。ファラオ・サンダースは毛穴全開、詰まったところが無く、開けっぴろげで豪快なプレイをしている。自由気ままに演奏しているように聞こえるが、彼なりの計算がいろいろと入っているのだろう。ブルースと名乗るにはもったいないくらい、爽快なナンバーだ。
「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」は、夕暮れの風景によく似合いそうな、情緒たっぷりのロマンティックなバラード曲だ。ファラオ・サンダースの強気なテナーは、このような曲目でも効果的に働いてる。ピアノソロは、少々ラジオ体操の深呼吸っぽい。
「ザ・クリエイター・ハズ・ア・マスター・プラン」では、ベースの作るリズムが独特で目立っている。ベース中心に曲が回っているようだ。その上で、テナー、ピアノ、ドラムが好きなようにセッションしているかのよう。今までの中で自由度はいちばん高いかもしれない。
ジョン・コルトレーンによる曲「ウェルカム」はオーケストラのように壮大な大河曲。ファラオ・サンダースは長音を一息で吹ききっている。ピアノ伴奏も長大さを演出するように、全音階を使ったダイナミックな演奏をしている。コルトレーンと共演していたファラオ・サンダースらしい、このアルバムを代表する重要な一曲だ。
ファラオ・サンダースは、終始力いっぱい吹き続け、手を休めたり息を抜くことが一切なかった。




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