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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ アフター・グロウ/カーメン・マクレエ
AFTER GLOW/CARMEN McRAE
(Decca MVCJ-19201)
1.I Can't Escape From You(3:34) 2.Guess Who I Saw Today(3:38) 3.My Funny Valentine(4:23) 4.The Little Things That Mean So Much(3:16) 5.I'm Thru With Love(4:12) 6.Nice Work If You Can Get It(2:32) 7.East Of The Sun(2:17) 8.Exactly Like You(2:12) 9.All My Life(4:17) 10.Between The Devil And The Deep Blue Sea(2:29) 11.Dream Of Life(4:02) 12.Perdido(2:18)

カーメン・マクレエは女性ボーカリスト。本作は1957年に録音されているので、当時35歳前後。他のメンバーは、レイ・ブライアント(p)、アイク・アイザックス(b)、スペックス・ライト(ds)。レイ・ブライアントも当時35歳だ。カーメン・マクレエは12曲中4曲でピアノを演奏している。
アルバムタイトルの「アフター・グロウ」を訳すと「酔いがさめて」という意味になる。
カーメン・マクレエの声は録音が悪いせいか、酒やけしたようにかすれている。しかしハスキーではない。パワーもあまり無いが、その分、歌に表情を付けるのが上手い。多面体のように、明るい声や暗い声、押してみたり引いてみたり、と色々な表情がある。
「アイ・キャント・エスケープ・フロム・ユー」はピアノの旋律が美しい、しっとりとしたバラードに仕上がっている。この曲でカーメン・マクレエがピアノを弾いていることになっているが、この音はレイ・ブライアントではなくカーメン・マクレエなのだろうか。
「ゲス・フー・アイ・ソー・トゥデイ」もヴォーカルとピアノが中心になっていて、ベースとドラムは脇役に徹している。楽器部隊にはソロパートが与えられていない。
ジャズ・スタンダード「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」では、名曲に負けず、真骨頂を発揮している。語りかけるように歌ったり、低い声でドスを利かせたり、はたまた細い高音で歌ったりと、演出が凝っている。レイ・ブライアントのピアノの巧さも無視することができない。
6曲目「うまくやれたら」では、今まで語り口調だった歌い方から一変して、大きくハッキリとした声で歌い上げている。ちょっとびっくり。この曲はベースの演奏が良く、リズミカルなグルーヴ感を上手に出している。
続く「イースト・オブ・ザ・サン」はドラムのシンバルが全体を引き締めている。一定間隔でシャリシャリ鳴るのが気持ちいい。
「オール・マイ・ライフ」はタイトルのせいかもしれないが、人生について語りかけられているような気がする。訥々と語るようなテンポと歌い方なのだ。
「絶体絶命」という曲では、スキャットが面白い。さらには、酔っぱらった勢いで誰かに説教をたれているような歌になっている。
ラストの「パーディド」はジャズらしいスインギーな一曲。ピアノもヴォーカルも最後の力をぶつけて締めくくられている。
タイトルの通り、酔いがさめた頃の真夜中のバーで聴くのにぴったりな一枚だ。昼間に聴いたのは失敗だったかな…。




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