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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ ホエン・ゼア・アー・グレイ・スカイズ/レッド・ガーランド
WHEN THERE ARE GREY SKIES/RED GARLAND
(Prestige VICJ-60031)
1.Sonny Boy(5:15) 2.My Honey's Lovin' Arms(3:38) 3.St.James Infirmary(6:40) 4.I Ain't Got Nobody(3:55) 5.Baby Won't You Please Come Home(4:07) 6.Nobody Knows The Trouble I See(12:00) 7.My Blue Heaven(3:52)

私がピアノトリオ作品を聴きまくるきっかけとなった作品。当時はワンホーン・カルテットかコンボやオーケストラのように、管楽器が入っていないとジャズとして満足できなかった。その錆び付いた目からウロコを落とした作品だ。
聴いた第一印象は、「ピアノがこんなにも感情を表現できる楽器だったとは!」というもの。レッド・ガーランドの鍵盤への1タッチずつが、地味ながらも丁寧に間を置かれて、大切に弾かれている。1曲目の「ソニー・ボーイ」がそのいい例である。
ピアノトリオの多くは(自分がそればっかり聴いているせいかもしれないが)ガツガツとピアノにかじり付き、むさぼるように攻撃的で強いタッチのものが多い。私が好きなのは、その「ガツガツ」としたタイプのものだ。しかし、レッド・ガーランドは180度逆であり、弱く優しいタッチで丁寧に弾いている。このあたりは、ビル・エバンスと相通じるものがあるかもしれない。
2曲目「マイ・ハニーズ・ラヴィン・アームズ」と3曲目「セント・ジェームズ病院」は、1曲目よりややテンポは速いが、フッと息をかけると壊れてしまいそうな、か弱いピアノだ。そのか弱さが、聴く者の心のバリアをすりぬけ、スルスルと心の奥深くまで染みこんできてブルブルと震わせる。自分では意識していないが、いつの間にかその音に心を掴まれている。
レッド・ガーランドのピアノは饒舌でもお洒落でもない。素朴さにあふれていて、垢抜けている様子などなく、肩の力が程よく抜けている。洗練されたピアノトリオを聴いてきた耳で改めてこの作品を聴くと、ギャップを感じながらも、「これもありなんだ」と思った。




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