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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ グローバル・ウォーミング/ソニー・ロリンズ
GLOBAL WARMING/SONNY ROLLINS
(Milestone VICJ-60184)
1.Island Lady(9:11) 2.Echo-Side Blue(7:16) 3.Global Warming(6:31) 4.Mother Nature's Blues(11:32) 5.Change Partners(8:39) 6.Clear-Cut Boogie(7:09)

テナータイタン、ソニー・ロリンズの近々作。私は2度、ソニー・ロリンズを生で聴いたが、編成は大体このアルバムと同じだった。この頃(1998年)から、おおよその演奏スタイルが変わっておらず、サウンドもほぼこの通りであった。ただ、最近のジャパンツアーではピアノレスだったので、それが唯一大きな違いであろうか。
ソニー・ロリンズの豪快で明るいブロウとパフォーマンスは健在である。70歳を超えた爺さんのパワーとは思えないほどだ。パワーはそのままながらも、年々円熟味を増している。それがファンにとって嬉しい。
サウンドスタイルにあまり変更がないのは、南国風の明るいラテン調の曲が多く続いているからだろうか。「グローバル・ウォーミング」を日本語に訳すと「地球温暖化」である。地球温暖化は好ましいことではない。しかし、ソニー・ロリンズの世界が「温暖化」しているようなホットな演奏が、このディスクでは立て続けに演奏される。
豪快奔放なテナー・サックスを聴くのならば、エリック・アレキサンダー等の若手も台頭してきている。それでもソニー・ロリンズが君臨しているのは、豪快ながらも人間くさいハートウォームな演奏をしているからだろう。ソロやアドリブは細かく緻密ではあるが、確かな技術と経験、さらに低音から高音まで使う音楽性とエモーショナルな演奏が組み合わさって、ソニー・ロリンズの音楽が出来上がっている。ソニー・サウンドを一言で言い切ってしまうのは、私も長いファンではないが、長年愛聴しているファンでも難しいのではないか。
このアルバムを熱くしているのは、近作ではほぼレギュラー化している、ベースのボブ・クランショウとトロンボーンのクリフトン・アンダーソンのサウンドによるところも大きい。
ボブ・クランショウはエレクトリックベースで随所に聴かせどころを作っている。ソロになれば独壇場だし、ソニー・ロリンズのバックに回っても熟練したスイングとグルーヴを繰り出している。古くからソニーと一緒に演奏をしているメンバーでまだ健在なのは、もうあまりいないであろう。
クリフトン・アンダーソンは、トロンボーンではむずかしい細かい音階やフレーズを、正確に演奏している。楽器の経験が無い私だが、トロンボーン経験者によると、彼はかなり高度な演奏をしているそうだ。
70歳を超えるソニー・ロリンズが、こんなにも自分に元気を与えてくれる。彼の近作のディスクを聴くたびに思うことだ。是非もう一度日本に来て、熱い演奏をしてほしい。その時は、客席からソニーに熱い声援で応えたい。




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