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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ 孤軍/秋吉敏子&ルー・タバキン・ビッグ・バンド
KOGUN/TOSHIKO AKIYOSHI-LEW TABACKIN BIG BAND
(BVCJ-37321)
1.エレジー(9:12) 2.メモリー(10:21) 3.孤軍(6:48) 4.アメリカン・バラッド(5:48) 5.ヘンベックト・オールド・マン(9:08)

このビッグバンドは、ピアニストの秋吉敏子と、テナーサックス&フルート奏者のルー・タバキンとの双頭オーケストラである。ホーンセクションだけで13人というビッグバンド。1973年に結成され、1974年にデビュー・アルバムとして出されたのが本作である。全曲が秋吉敏子による作・編曲である。
1曲目「エレジー」は鋭利でソリッドなブラスが突き刺さってくる。同じ日本人による作曲とはとても思えないほど洗練されている。リマスタリングされているおかげで、鋭さと新鮮さがより一層増している。
2曲目「メモリー」はスコット・エルズウォースのヴォイスが不気味で、ある意味衝撃を受ける。暗い部屋では聴きたくないな…。
3曲目「孤軍」は、「よ〜〜、ポン」という「和」の要素と、ジャズという「洋」のものが組み合わされている。冒頭の「和」のかけ声と鼓、そしてルー・タバキンによるフルート・ソロの組み合わせは美しい。
アルバムタイトルにもなっているこの曲は、「ルバング島で発見された小野田少尉を題材とした」ものと帯に書かれている。
中盤のルー・タバキンによるフルート・ソロは、尺八の音かと思わせる低音の音を取り入れ、和洋折衷を表現している。ビッグバンドも、ジャズっぽいテンポのところもあれば、いかにも日本的な「間」を取り入れた部分がある。東洋なのか西洋なのか、その間で聴く者はクルクルと踊らされる。
4曲目の「アメリカン・バラッド」は、タイトルに「アメリカン」と入っているが、いかにも日本人が作曲したなあと感じさせられる曲である。外国人には、この繊細で微妙な感覚は出せないだろう。
5曲目「ヘンペックト・オールド・マン」は郷愁を誘うような、ルー・タバキンによるテナーサックス・ソロから始まる。この曲はビッグバンドという形を取っているが、ボビー・シューのトランペット、ディック・スペンサーのアルトサックスをフィーチャーしている。ジーン・チェリコによる、エレクトリック・ベースが醸し出すグルーヴ感が気持ちいい。ラストもルー・タバキンのソロで締めくくっている。
このディスクは、日本ジャズ史を語る上で、外すことの出来ない一枚となっている。




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