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ジャズ100本ノック !!

Amazonへ 静かなるケニー/ケニー・ドーハム
QUIET KENNY/KENNY DORHAM
(Prestige VICJ-2213)
1.Lotus Blossom(4:38) 2.My Ideal(5:05) 3.Blue Friday(8:44) 4.Alone Together(3:11) 5.Blue Spring Shuffle(7:36) 6.I Had The Craziest Dream(4:39) 7.Old Folks(5:12) 8.Mack The Knife(3:03)

トランペッター、ケニー・ドーハムによるジャズ名盤中の名盤。自分が語るべき部分がもう無いと言っていいほど、定番である。すでに歴々のジャズ評論家によって語り尽くされているであろう。初心者が手始めに選ぶディスクとしてもお薦めできる。
1曲目のドーハムによる作曲「蓮の花」では、トランペットの音は線が細いが、確実なフレーズを刻んでいる。ソロになると、細かいフレーズは計算されたように、よりキッチリと演奏されている。ドラムのアート・テイラーによるシンバルワーク、がっちり脇を固めるトミー・フラナガンのピアノも作品の完成度を高めている要素だ。
2曲目の「マイ・アイデアル」においては、先ほどの細かい演奏とは打って変わって、ゆったりと情感のこめられたトランペットが聞ける。ドラムのブラシ使いも良いし、トミー・フラナガンも、ケニー・ドーハムのトランペットに感情を合わせるように気持ちを込めて弾いている。
3曲目「ブルー・フライデイ」。これもドーハムの作曲だ。今までの静かな感じにエネルギーを加えたようにボルテージが上がっていて、ドーハムの演奏にもパワーが増していて、その音色はマイルス・デイビスのようにも聞こえる。
6曲目の「クレイジェスト・ドリーム」は、イントロがポール・チェンバースのベースソロから始まる。短いけれどもやはり名手で、聴き応えがある。ここでは誰かが外れて前に出ているということもなく、カルテットとして4人それぞれの演奏が見事に融合している傑作である。トミー・フラナガンのピアノソロ、ポール・チェンバースのベースソロも良く、各個人の技術力がより鮮明になる。
こうして改めて聞き直してみると、アルバムとして本当に完成度が高い。ドーハムは曲によってトランペットを見事に使い分けている。トミー・フラナガンがアルバムの屋台骨をがっちり支えていることにも改めて気づかされた。
ケニー・ドーハムは、演奏者としてはもちろんだが、彼の作曲力も見逃せない点である。




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