×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。


ジャズ100本ノック !!

Amazonへ シー・ユー・アット・ザ・フェアー/ベン・ウェブスター
SEE YOU AT THE FAIR/BEN WEBSTER
(impulse UCCI-9037)
1.See You At The Fair(6:14) 2.Over The Rainbow(4:42) 3.Our Love Is Here To Stay(2:49) 4.In A Mellow Tone(4:27) 5.Lullaby Of Jazzland(3:05) 6.Stardust(2:26) 7.Fall Of Love(2:46) 8.While We're Dancing(2:49) 9.Someone To Watch Over Me(4:28)

ベン・ウェブスターの奏でるテナーサックスの音の特色は、出だしでは線が細く、その細く狭い所から広い所へブワッと膨らむようなふくよかな音色である。
1曲目の表題曲「SEE YOU AT THE FAIR」で早速、彼らしい独特の演奏が味わえる。この曲ではロジャー・キャラウェイによるピアノソロやリチャード・デイビスによるベースソロも面白い。
タイトルになっている「FAIR」とは、このアルバムが録音された年である1964年にニューヨークで開催された万国博覧会をさしている。
2曲目での有名なナンバー「OVER THE RAINBOW」では、出だしから非常に人間味あふれる暖かいプレイをしている。テナーサックスは、ジャズの楽器の中でも人間の声に近い楽器といわれるが、楽器を使って物語を語っているような演奏をしている。この曲でのハンク・ジョーンズによるピアノも、繊細な音色で訥々と演奏されており、ベン・ウェブスターの出す音によくマッチしている。
「OUR LOVE IS HERE TO STAY」では、ドラムのオシー・ジョンソンによる巧みなシンバルワークが光っている。ここでベン・ウェブスターは、だみ声でうなっているような音を出している。
「WHILE WE'RE DANCING」はタイトル通りダンサブルなナンバーで、思わず体を揺らして聴いてしまう。ロジャー・キャラウェイのハープシコードが独特の雰囲気を出している。ベン・ウェブスターはこの曲を色っぽく演奏している。
ラストの9曲目「SOME ONE TO WATCH OVER ME」では、また元に戻って、1曲目と同じようなベーシックスタイルでの演奏を見せている。
このアルバムは上記の通り1964年に録音されており、ウェブスターは55歳前後。1973年に亡くなったことから考えて晩年の作品といえる。ベテランらしく、根本の部分は変えず、その中で多面体のように色々な表情を1枚の中で見せている。
ディスク全体を通して、音が引き締まっていて、無駄な響きがない。そのため、曲ごとの演奏スタイルがハッキリとわかりやすくなっている。24ビットリマスタリングされているせいもあるだろうが、録音状態が良く、高音質のアルバムだ。




ホームに戻る